平成22年度学校評価実施報告書

次のとおり学校評価を実施しましたので報告します。

学校目標1:一人ひとりの生徒を尊敬することで、生徒との温かい人間関係づくりをめざす

取組の内容 具体的な手立て

  1. 校内外の研修を通して、「選択理論」の学びと実践を積む。
  2. 生徒・保護者等とともに、「選択理論」を学ぶ機会と場を設ける。
  3. 生徒が気軽に相談できる校風を創るとともに、相談システムの構築を工夫する。
  4. 生徒の課題にチームで対応し、職員間での報告・連絡調整・相談に努める。
  5. スクール・カウンセラーや教育相談機関との連携を密に図る。

取組の内容 評価の観点

  • ロールプレイ研修を年間7回以上実施できたか。
  • 「選択理論」学習会を年間4回実施できたか。
  • ケース会議等を実施できたか。
  • 教育相談の専門家との連携が図れたか。

校内評価 達成状況

  • 毎月ロールプレイ研修を実施し、カウンセリング能力の向上に努めた。
  • 選択理論学習会(授業・DV・栄養・人間関係)を実施し、いろいろな場面での選択理論の考え方について学んだ。
  • スクールカウンセラーやNPO法人女性人権支援センターステップとの連携をすることができた。

校内評価 課題・改善方法等

  • ほぼ全ての職員が選択理論を学び、カウンセリングスキルやカウンセリングマインドをもって生徒に対応できるように努めたが、生徒たちが直接、選択理論に触れ、学ぶ機会を設けることはあまりできなかった。
  • 次年度はこの反省を生かし、人間関係づくりをめざす授業を創出する。

学校関係者評価

(保護者)

「7つの身につけたい習慣」で掲げている対応で生徒に接するという説明をうかがった時、本当に実践されたら素晴らしいとは思うが、どこまで実現できるか危惧していましたが、子どもの話から、先生達が忍耐強く生徒の自主性を尊重し、育てようとしていることがうかがわれ、このような環境の中で思春期の大切な時間を過ごすことができるのは大変喜ばしいことだと思っています。

(学校評議員)

生徒対応のあり方を巡って先生方が一枚岩になろうとしている姿勢が見て取れ、今後も応援しつつ見守っていきたい。

学校評価

(学校評価)

職員が一義的には生徒対応の方法として学び続けている選択理論心理学が、一年間を通じて徐々に方法論として根付いてきた。 しかし、生徒や保護者がそのねらいや趣旨、学校がめざしている方向性について知り、理解するまでには至っていないため、日常や特別指導の場面で、意見や考え方の相違があり、そのすり合わせに苦慮した場面が多々あった。

(改善方策等)

次年度は、総合的な学習の時間などを活用し、よりよい人間関係を築くことの意味やそのための方法等について、意図的に考察する機会を設けることにより、学校としての特色をより打ち出して行きたい。

学校目標2:保護者や地域の方々等とともに手を携え、生徒の成長と居場所づくりに貢献する

取組の内容 具体的な手立て

  1. 「選択理論」を核とした学校応援団を組織化する。
  2. 必要な活動内容・領域に応じて、学校支援ボランティアを積極的に受け入れる。

取組の内容 評価の観点

  • 明日の向陽館を創る会:アスカ、学校支援ボランティアによる応援組織:アシストを立ち上げることができたか。

校内評価 達成状況

  • 「明日の向陽館を創る会」を立ち上げることが出来た。
  • 「チーム向陽館」を立ち上げることが出来た。
  • 一部の教科の実習で学習支援ボランティアとの協力実践を行うことが出来た。
  • 地域貢献デーや地域の小学校との連携による清掃活動を行うことが出来た。

校内評価 課題・改善方法等

  • 本校を応援してくれる人たちの総称である「チーム向陽館」の礎をつくることができたが、組織化までには至らなかった。

学校関係者評価

(保護者)

保護者会活動を始め、既存のやり方によらないで、新校らしさを発揮しようとしていて、保護者としても一緒に学校を創っている、という実感が持てる学校である。

(学校評議員)

これまでの学校に対して馴染めなかった生徒を多数受け入れるに当たっては、やはりこれまでにない取り組みが必要と考える。その点、チーム向陽館を始め、新機軸を打ち出そうとしている姿に好感が持てる。

(その他)

学校評価

(学校評価)

保護者はもちろん、学校支援ボランティア等をも取り込む組織として、目的志向型の「チーム向陽館」を立ち上げようとしたことは大いに評価できる。

(改善方策等)

今後は、その趣旨や意義をより広報し、保護者会員だけでなく、相模向陽館高等学校に興味・関心を有し、応援してくださる方々を一人でも多くチームの一員として迎え入れ、活発な組織化を図っていく。

学校目標3:生徒どうし、教職員どうしの協働・共生のもと、生徒に質の高い学びを提供する

取組の内容 具体的な手立て

  1. 上質な学びを追求し、「受けたい授業」を実現する。
  2. 基礎・基本を重視した授業を展開する。
  3. わからないことをそのままにしない指導を工夫する。
  4. 授業公開、授業研究に意欲的に取り組む。
  5. 参加体験型学習プログラムの開発と実践にチームで取り組む。

取組の内容 評価の観点

  • 授業は原則オープンにできたか。
  • 生徒の実態に応じた「ステップ」の教材開発ができたか。
  • 「総合的な学習の時間」の学習プログラム開発に継続的に取り組めたか。

校内評価 達成状況

  • 「ステップ」「総合的な学習の時間」の教材や学習プログラムは随時改善や工夫を加えると共に、次年度の新科目・内容の開発に生かすことが出来た。
  • 授業を受ける姿勢を指導することで、安心して学ぶことが出来るような環境整備及び管理ができた。
  • 書籍の寄贈などにより、限られた施設・予算の中で図書室の環境整備が整備された。また、生徒による蔵書点検も行うことが出来た。
  • 授業改善のための研修会を実施することが出来た。

校内評価 課題・改善方策等

  • 授業の開放性については不十分であった。
  • トライアルタイムにおける学習相談が十分活用されていなかった。

学校関係者評価

(保護者)

他の高校に比べ、向陽館の先生方は仲が大変よく、たいへんな生徒を抱えていても、皆で対応している姿を見て、子どもを安心して通わせられる学校との印象が強い。 また、やさしいところから丁寧に教えてもらっているせいか、子どもがわかるようになり、勉強に対する意識も出てきた。

(学校評議員)

日々の学習の中で、より外部の人たちの力を導入できるように、しくみづくりが進むとよい。

学校評価

(学校評価)

学習に取り組む上での様々な課題を有する生徒たちを前にして、個に応じた指導や共同学習のノウハウの習得など、課題が残った。 外国につながりのある生徒との学びや交流の場の開拓についてはより積極的に取り組んでいく必要がある。

(改善方策等)

今後は、外部資源(ヒト・モノ・コト)のより一層の活用に意を用い、授業開発研修の実施を計画的に進めていく。  一方、学習への取り組みが不充分な生徒や学習障害を持つ生徒などへの指導・支援の方法も、粘り強く探っていく必要がある。

学校目標4:生徒の欲求充足に向け、互いに意見の違いについて話し合いながら改善に努める

取組の内容 具体的な手立て

  1. 科目設定や学校行事など、生徒とともに学校づくりに取り組む。
  2. 自立心と社会性を培う、生徒組織づくりを支援する。
  3. 生徒・保護者とともに、充実した「トライアルタイム」の活動を創出する。
  4. 座間養護学校分教室の生徒と、共に学び、交流する機会と場を設ける。

取組の内容 評価の観点

  • 生徒組織が形成されたか。
  • 「トライアルタイム」の活動の活性化が図れたか。
  • 向陽館の生徒と座間養護学校分教室の生徒との交流が図れたか。

校内評価 達成状況

  • 生徒組織はまだ確立出来ていない。
  • 「トライアルタイム」の活動はあまり、活性化出来ていない。

校内評価 課題・改善方策等

  • 生徒の実態にあうように評価・教育課程・教務規準の改善を実行できた。
  • 畑部やこまわり祭りで座間養護学校分教室の生徒との交流が図れた。

学校関係者評価

(保護者)

新しい学校であり、ある程度は止むを得ないが、もう少し学校行事等が充実されるとよい。

(学校評議員)

部活動の活性化など、トライアルタイムの有効活用が、より工夫されるとよい。 分教室とのふれあいや交流は、他の分教室設置校以上に、取り組みが目に見えるかたちで行なわれていて、今後に期待できる。

(その他)

学校評価

(学校評価)
 

開校年度ということもあり、生徒会活動や行事については、生徒とともに考え、計画していくとのスタンスを取った。が、生徒たちが主体性を発揮する場面が少なく、結果的に魅力ある行事や活動は乏しいものとなってしまった。

(改善方策等)

2期生が入学し、生徒が倍増する次年度に、生徒とともに生徒会活動の活性化を図っていく必要がある。

学校目標5:社会とのかかわりの中で、自己を成長させ、社会に貢献する力を育む

取組の内容 具体的な手立て

  1. アルバイトを含めた「働き方」について考える機会を設ける。
  2. 事業所体験やインターンシップの機会を設け、参加を促す。
  3. 職業(職種、業種等)について知識、情報を得る機会を設ける。

取組の内容 評価の観点

アルバイトや職業について考える機会を設けられたか。

校内評価 達成状況

  • 夏期休業を利用した「仕事の学び場」に12名の生徒が参加した。
  • ISO等についての学習をLHRで行うことができたが、継続的な指導としては、不十分であった。

校内評価 課題・改善方策等

  • 1学年のみということで、まだキャリア教育について十分とはいえないが、人間関係について自己理解・他者理解を深める学習を行った。

学校関係者評価

(保護者)

アルバイトを通じて、社会勉強やマナーなどを身につけて欲しいと思う。

(学校評議員)

卒業後の進路について、生徒それぞれがイメージを持つことができるようになることが大切である。

学校評価

(学校評価)
 

アルバイトを通じた社会勉強は、本校生徒にとって貴重な社会体験となるので、就業支援に力を入れていく必要がある。

(改善方策等)
 

学校での面接指導や保護者の勤労体験談を聞く機会を設けるなどの取り組みを行っていく。

学校目標6:保護者とともに、生徒の成長をサポートする

取組の内容 具体的な手立て

  1. 生徒・保護者との面談・情報交換を積極的に行う。
  2. 自己実現を目的とした、保護者組織づくりを支援する。
  3. 学校保健安全計画を立て、生徒の心身の健康管理を促進する。

取組の内容 評価の観点

  • 生徒・保護者との面談を、年間で4回以上設定できたか。
  • 保護者による支援組織:サポートを立ち上げることができたか。
  • 学校保健安全計画を策定できたか。

校内評価 達成状況

  • 生徒との面談を年間3回設けることが出来た。
  • 保護者による支援組織を立ち上げることが出来た。
  • 性教育、薬物乱用防止、交通安全講演会に保護者も参加してもらい、共に学ぶことができた。
  • 学校保健安全計画を立案し、計画に基づいて保健指導及び保健管理を行った。

校内評価 課題・改善方策等

保護者との面談や電話連絡により、情報交換を行ったが、一部の不登校生徒に保護者とも連絡がつかなくなってしまったケースがある。

学校関係者評価

(保護者)

なかなか学校での子どもの状況がわからない中にあって、保護者面談を積極的に行おうとしている様子がうかがえて、ありがたい。

(学校評議員)

定時制であり、生徒が学校に登校することが前提であり、そうでない場合、学校としても限界があるのではないか。

学校評価

(学校評価)
 

生徒の健全育成には、保護者との連携や意思疎通が不可欠であるが、連絡や便りがなかなか行き届かない家庭も多く、対応に苦慮した。

(改善方策等)
 

本校生徒が入学後どう自己実現を図るか、ということは入学以前から本校をどう捉えているか、という問題と不可分であることから、中学校への広報により努めていく。

学校目標7:安心して通える学校づくりをめざす

取組の内容 具体的な手立て

  • 本校のミッション、経営コンセプト等の広報に、全職員で積極的に取り組む。
  • 自転車通学を含め、登下校指導を通じて交通安全教育を強化する。
  • 不審者等から生徒と学校を守るとともに、落ち着いた学校生活を保障する。

取組の内容 評価の観点

  • 全職員及び生徒の協力を得て、学校説明会で本校の概要、コンセプト、ミッションを伝えることが出来た。
  • 防災訓練(地震・火災)を消防署の協力を得て実施した。
  • 日常的に「教職員行動綱領」を遵守することにより、事故防止に努めることが出来た。また、「身につけたい7つの習慣」を意識し、生徒たちと接することにより、一定の成果を上げることが出来た。

校内評価 達成状況

  • 全職員で広報活動や説明会を担う態勢を整えることができたか。
  • 全校生徒や自転車通学者向けに交通安全教育を年間2回実施できたか。
  • 座間警察の協力を得て、全校生徒を対象に交通安全講演会を実施した。

校内評価 課題・改善方策等

制服でなく、私服で通う生徒もおり、自由な校風ということもあり、年度当初は他校生等がまぎれて校内に立ち入ることもあったので、安全面で一部問題があった。

学校関係者評価

(保護者)

先生方が協力して学校を作っている、という感じが伝わってくる。

(学校評議員)

学校のコンセプトが徐々に浸透してきている。一部の生徒のニーズをしっかりと捉えた学校であり、必要な学校である。

学校評価

(学校評価)
 

多部制の定時制という学校のしくみや、制服でなく標準服(私服も可)採用ということ、また、開かれた学校として、学校支援ボランティア等外部の方の出入りも頻繁にあることも相俟って、部外者の立ち入り等については、一定の対応・対策を立てていく必要がある。

(改善方策等)
 

次年度は職員も増えることから、万全の体制を整えていく。

学校目標8:信頼される学校づくりに努める

取組の内容 具体的な手立て

  • コンプライアンスを重視し、事故・不祥事の未然防止に努める。
  • 学校ホームページを充実し、ディスクロージャー(情報公開)に努める。
  • 「学校自己評価」、「学校関係者評価」、「学校外部評価」に計画的に取り組む。

取組の内容 評価の観点

  • 事故・不祥事防止計画を作成・実行できたか。
  • ホームページを通じた広報を積極的に行うことができたか。
  • 学校評価に関する研修会を開くことができたか。

校内評価 達成状況

  • 本校のコンセプトやミッションを各種媒体を通じて発信した。
  • ホームページの迅速な更新に努め、最新の情報発信に心がけた。
  • 生徒・保護者を対象に満足度調査を実施することが出来た。
  • 学校マネジメントに関する研修会を実施した。

校内評価 課題・改善方策等

成績等生徒の個人情報の管理を徹底できた。一方で今後の生徒・職員の増に対応して管理していく際の課題も見えた。

学校関係者評価

(保護者)

学校のホームページや携帯サイトを使って、学校の情報をタイムリーに流してくれているので、学校生活の様子をある程度知ることができてありがたい。

(学校評議員)

学校ホームページを使った情報提供は、質・量ともに他校を圧倒するもので、ぜひ今後も継続すべき。

(その他)

学校を応援している人たちへの情報発信も意識しているので、学校のことをより身近に感じることができている。

学校評価

(学校評価)
 

学校ホームページによる情報発信・開示等については、意を用いた部分であり、多くの方々から高評価を得ることができているので、今後とも積極的に取り組んでいく。

(改善方策等)
 

職員が増えていく中、本校の立ち上げ時のコンセプトやめざす姿等が薄らいでいかないように、学校関係者評価だけでなく、第三者による客観的な評価と支援をいただくことにより、目標達成に向け進んで行きたい。