平成24年7月20日

学校長からのメッセージ

「いじめ」のこと

校長 今井信一

 

この度、中学生がいじめを背景として自殺したという事件が起こり、 いま多くの人々が「いじめ」の問題に関心を寄せ、いろいろな立場から意見が出されています。
 この報道を聞いたとき、自殺に追い込まれた中学生はとても苦しかったのだろうと思う一方、 他にとるべき方法がなかったのかという残念な気持ちでいっぱいになりました。また、 周囲で見ていた生徒たちの中には、いじめに加わらなかったものの、友人を助けられなかったという想いから、 悩み傷ついている人もいるのではないかと想像しています。いじめは、周りにいた人も巻き込んで多くの人を傷つけます。
 「いじめ」はいけないこと。誰もが理解しているはずです。しかし、なぜいじめはいけないことなのでしょうか。
 それは、この世に生活している人は、すべて人として尊重されなければならないからです。この世界には、誰ひとりとして、 尊重されずに粗末に扱われていい人などいないのです。
 社会の中で、人は一人では生きていけません。皆さんはのどが渇いたときに水道の水を飲むことがあると思います。 私たちが暮らすこの国では、水道の蛇口をひねると水がいきおいよく出て、しかも、その水を安心して飲むことができます。 どの家に行ってもどこからも運ぶ必要なくしかも安全な水が飲める。当たり前のようですが、よく考えてみればとても幸せなことです。 水道の水を飲めるのはなぜでしょうか?それは、誰かが安全に飲めるようにしてくれているからです。
 人はそれぞれの役割を果たしながら互いに尊重し合っていくことで、豊かで安全な社会が形成されます。
 学校においても、生徒と先生が、そして生徒同士が互いに尊重しあうことで、一人ひとりが豊かで楽しいと思える学校生活が実現するのだと思います。
 さて、ここで話の視点を本校に移したとき、「いじめ」の実態はどうでしょう。生徒は互いに尊重し合っているでしょうか。
 もし、この文を読んだあなたが、いじめに遭って苦しんでいるなら、また、自分がいじめられていなくても、いじめを見聞きしたら、 あるいは、何かおかしいなと感じたら、今すぐ誰かにそのことを伝えてください。本校の生徒は、いじめに遭ったり、 見聞きしたら、放置せず大人としての行動と対応をみせてくれるものと期待しています。